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ゆとり世代に教わったこと。

「これだからゆとりは~」って、以前よりも言われなくなったのかな?
分からない、私の中にゆとり世代への先入観がなくなったから、そのキーワードが耳に引っかからなくなっただけかもしれないけど。


昨年度の一年間、私はデザイナーを目指す為に、広告美術の職業訓練校に通っていました。
今は「能力開発センター」と言うんですが、要は再就職を目指す人達、高校等を卒業して就職を目指す人達の職業訓練の為の学校です。
そういうジャンルの学校なので、クラスメイトの年齢層は幅広く、高校卒業~40代前半くらいまでの人がクラスメイトとして、共に訓練を受けていました。

私がいたクラスは、高校を卒業してここに入学した生徒がとても多く、クラス男子の半数以上が高卒世代か、それより少し上の世代の人達でした。
一番若い世代で私より13才年下。今年成人式を迎えた世代。訊いたら、ボキャブラ天国の存在を知らなかった世代。
それが何人も。果たして、彼らと同じクラスメイトとして一年間上手くやっていけるだろうかと不安になったりもしました。

結論から言うと、そんな心配自体が失礼な話だった。
しっかりしてますよ、今の若い子。

最初に彼らを見ていて思ったのが「女子っぽいな」ということでした。
私は女子校出身で、当時の男子高校生をリアルで知らないので、その表現が正しいのかはわからないですが、何て言うか、みんなで集まってキャッキャ騒いでいる姿を見て、そういうイメージが強かった。
「実際にはあんまり仲良くないんじゃないかなー」と見える仲間同士でも、とりあえず同じグループにいる感が、余計にそう感じさせました。

でも、だからというか、あんまり表立った揉め事が起きなかった気がする。
みんな、態度が良いんです。私のような歳が離れたオバちゃんにも礼儀正しく接してくれるし。
雑談話しかけたら相手してくれる。
でも、陰で何か言われているんだろうなー感は、一年間ずっと抜けなかったですがw

でも何だろう、平気で遅刻する、授業中歩き回る、課題やらない、注意されても「反抗」ではなく「のれんに腕押し」感、そういった辺りは、先生方も苦労したんじゃないかなと思いました。特に50代以降の先生は余計に。
まぁ、それも別に、若い子達だけに言える話ではなかったですけどね。私と同世代の人達も多かった。

…てか、高卒世代ならまだ、学生気分が抜けてないんだろうなーって思えるんですけど、
私と同世代の、社会人経験がある人達がそうなってしまうのは本当に理解できなかった。
明確な理由(子供がいる人もいたので)があるならともかく、何で平気で遅刻欠席課題提出遅れを繰り返せるんだろう。
「何でこういう浅はかな考え方しかできないんだろう」って人も、同世代だったし。

愚痴はこの辺で。

訓練は、個人で勉強するものと、グループで作業するものがあり、グループの時は皆で協力して進めなければいけない。
それも含め職業訓練ということで、社会人経験がある生徒、ない生徒が一緒に力を合わせ、目標達成を目指します。
その中でも特に「球技大会」と「学園祭」は、クラス全員が力を合わせて進めていく行事で、前者はレクリエーション的なものですが、後者は企業の人達も見に来る、私達の日頃の成果を見せる場であり、就職につながる大切な行事なんです。

その二つで、私は実行委員的な事をやりました。
学園祭なら、作業のグループ分けをしたり、コンセプトを考えたり、作業が始まったら、進捗状況を確認したり。
それらを進める上で最初にみんなの前に立って、意見出し、まとめをする必要があったのですが、
その時に感じたのは「あぁ、これは私が頑張らないと意見出てこないだろうなー」ということでした。
普通に「何か意見ありますかー」と言っても、多分手は上がらないだろうと。

なので私はまず最初に、謎のスピーチ?みたいな事を言って、場の空気を壊そうとしました。
球技大会の時は、先生は「楽しめればいい」って言っていたけど、あえて「絶対優勝しましょう!」と宣言。
学園祭の時は…何だったかな。とりあえず「何でもいいからみんなの好きな事言って下さい。AKBとか」みたいな形で進めた気がする。
それで、こっちから一方的にガンガン当ててしまうの。「○○君はどう?」って。相手の戸惑いは無視してw

それで、実際に強制指名してしまえば、結構みんな意見出してくれるんですよね。
球技大会のグループ分けの時なんかも、「○○君はバスケ上手そうに見えるけど、どう?」って振り方すると「やります」って言ってくれるし。

あと、それぞれのグループ毎にリーダーを決める必要があったのですが、それも私が勝手に決めました。
「若い世代に中心になってほしい」と思っていたので、その中からリーダー適性がありそうな人に、「じゃあ○○君お願いします」って。

そうして強制的に決めたリーダーですが、指名された人はみんな「はい」って言ってくれました。
それどころか、リーダーとして実に上手に進めてくれたんです。
会社で言えば、私が社長で、リーダーの人が部長みたいな関係だったけど、
私、本当に何もしなくて申し訳ないくらい、うまく回してくれました。むしろ下手に手を出さない方がいいと思ったw
自分たちの仲間がリーダーということで、他の若い世代の人達も協力的だったし。
トラブルが起きても、私が何かすることなく、彼らで上手く処理してくれました。
そして目標通り、球技大会は優勝しました!

長々と書いたのですが、私が若い世代と接して思ったことは、
「自分からは動かないけど、周りの人間が動く為の公明正大な名目を与えてあげれば、実に上手に動いてくれる」
ということでした。

「若い世代」とひとまとめにしてしまったけれど、彼らは実に個性的で才能豊かで。
リーダー気質がある人、芸術家肌の人、頭のいい人、思慮深い人、大人びている人、人心掌握が上手い人、etc…
授業で彼らが作る作品のセンスの良さにハッとさせられることも沢山ありました。

そういった個性を、「周りから飛び出さない態度の良さ」で覆い隠しているのが「ゆとり世代」なのかなと思いました。


ゆとり教育とは「態度の良さが評価される」教育だと聞いたことがあります。
「自分で考えて動く」というのが信条の私としては、自主性は当然のことなのだけど、
でももし、ゆとり教育が理由で「周りから飛び出さない」ことを良しとされて育ってきたのなら、
彼らに「自主性を」と求めるのはなかなか酷なことのような気がします。
だったら周りが、彼らの良さを引き出してあげればいいんじゃないかな。
動く名目さえ与えれば、彼らは素晴らしい活躍をする。
そして、自分たちの持つ力の素晴らしさを自覚していく中で、少しずつ自分で動く気持ちが育っていけば、
これからの日本を支える世代になるんじゃないかなという気がします。

彼らを見ているのは面白かったし、仲良くなりたかった。
ただ、私は元々の性格が気持ち悪い上、仕切る立場で結構口うるさいことも言っていたので、
彼らには「めんどくさいオバサン」と映っていたんだろうなと思います。
だって、規律が乱れがちなクラスの中で、せめて私くらい凛としてないと、担任の先生がかわいそうだったんだもん。
あと、自分自身の為でもありました。ゆるい空気に流されずにきちっとしてないと、社会復帰ができなくなりそうで。
陰で何言われてもいいから、私は自分の役割をまっとうすることを選びました。
実際どういう風に思われようが、訓練校という枠の範囲で問題なく物事を進められればいいわけで、
その為にも、多少距離がある関係でいた方がいいと思っていたし。
それでも時々ちょっかい掛けに行くめんどくさいオバサンを、適度に相手してくれる優しい彼らに感謝しながら、一年間過ごしました。


これは私が経験した範囲での話なので、全員に当てはまるわけではないと思う。
でも、この一年の経験があるので、私は今後、若い世代に対して先入観を持つことはないでしょう。
何か上から目線の内容で申し訳ないですが、彼らのこと尊敬してるんですよ。
ほんの一歩踏み込めば、素晴らしい可能性はいくらでも見つけられる。
それを気付かせてくれた彼らに感謝しています。
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テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : 日記

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ちはる

Author:ちはる
素直でひたむき、ちょっと変態。
「表現」することが大好きです。
デザイナーはじめました。

プロ野球大好き(ベイスターズ 渡辺直人)
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ストレングスファインダー(指令性/責任感/原点思考/着想/収集心)
ミュージカル(レ・ミゼラブル one on one)
創作活動(プロ野球などの応援グッズetc)
歌 作詞作曲 読書 妄想

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